アルゼンチンのミレイ氏、デフォルト回避に全力尽くす-中銀は廃止へ
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色々なレトリックがあるにせよ、アルゼンチン中銀が本質的に悪いわけではなく、アルゼンチン中銀にそういったオペレーションを事実上、強制してきた政治であり、民意の責任が問われるべきです。
しかし、ここまで手が付けられなくなると、ペソの信任を取り戻すよりも、完全なドル化に踏み切って公的部門を大胆に圧縮するという考え方は、一つの処方箋にはなり得るように私は考えます。かつては先進国と呼ばれた豊かな国ながら、放漫財政が祟って1980年代に財政破綻して経済が混乱し、国民の不満が嵩じて立て直しもままならず、今なお年率113%のインフレに苦しむアルゼンチン。政府に支援を求めて財政立て直しを拒み続けた国民が「公共事業の大幅縮小や省庁数削減、補助金廃止」といった政策を掲げる「リバタリアン」を選ぶとしたら驚きです。制御できないインフレは、それほど辛いもんなんですね・・・ (・・;
ミレイ氏の言う完全ドル化が本当に実現すれば、アルゼンチンが独自の金融政策を行うことができなくなり、アメリカのFRBに全てを委ね、13個めの地区連銀をアルゼンチンに置けば済みますので、中銀は廃止できます。それでも、ミレイ氏に問いたいのは、(1)アメリカとの間で経済や財政、金融システムの統合が十分に進まないうちにドル化を進めると、2010年代前半のギリシャみたいな事態に陥る危険はないのか、(2)中銀には金融政策以外の大事な役割が決済システムの運営や金融システム安定などたくさんあるが、それらを全て政府が引き受ける覚悟があるのか、の2点です。