企業のAI投資「急拡大」で72兆円市場へ、クラウドよりも優先、予算の割合は?
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注目のコメント
AIに投資すること、AIを導入することは急務である一方で、「何に使うのか」がより重要な点だと感じます。
総務省の報告では、国内企業のIT予算の8割が、既存ビジネスの効率化や改善など"現在価値"に対して使われており(=ランザビジネス予算と言う)、新製品・サービス創出やビジネス変革など"将来価値"に対して使われる予算(=バリューアップ予算と言う)は2割にしか満たないことが言われています。(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/)
組織と社会の根本的な変革を目指す本来の意味での「DX」は、ほぼ行われていないのが現状で、AI投資も同じような傾向だと想像されます。米国企業ではこうした本来的なDXから成果を得ている企業が日本企業よりも圧倒的に多いことも報告されており、国内企業における「AIを何に使うのか」の活用方向性に課題も見られるのも事実です(https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2022/press20230209.html)。
"現在価値"の改善は、もちろん重要な取組みである一方で、"将来価値"の創出のため、AIという技術を活用するための仕組みを官民ともに検討すべきときなのかもしれません。クラウドよりも優先、と冒頭タイトル書いてありますがAIを動かすための環境としてクラウドがあるのでこれはクラウド提供企業(Microsoft, AWS, Google cloudなど)からするとどちらでも盛り上がればよい....気がしています。
ユーザ企業はMicrosoft Copilot 30ドルと契約するか、大いに悩むでしょうね。払えない金額ではありませんが、全社員分だと相当な支出増です。