ハワイ山火事、55人死亡 観光地は壊滅、安否確認も難航
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ハワイについては6月ごろから目立った降水がなく、太平洋高気圧に覆われる日々が続いており、渇水に関する情報が出されているような状況となっていました。またハリケーンが米東海岸から西進してきて、ハリケーンの直接の影響ではないものの、ハリケーンと高気圧の間の気圧の傾きが大きくなったことにより東風が強まっていたタイミングで発生した山火事でした。
現在はマウイ島西部のラハイナという市街地が直接大規模な火災に見舞われている状況で、このために死傷者が拡大してしまったと考えられます。今後も東風はやや弱まるものの、ほとんど降水がない状態は続きそうで、引き続き火災対策は必要な状況が続きそうです。
ちなみに問題となったハリケーンについては日付変更線を超えて西経領域から東経領域に入ってきそうで、その場合熱帯低気圧監視について米国から日本へ監視機関も移管されることになります。ハリケーンから台風へ変わる、年に数回あるかないかという珍しいケースとなりそうです。
なお日本でも台風に関連して大火が発生することはあり、例えば関東大震災における東京の大火災も台風の通過によって風向きが変化したためですし、戦後も北海道の岩内や新潟、富山の魚津など何度も例があります。今度の台風7号も、日本海へ抜けるときには日本海側でのフェーン現象と強風が発生しやすく、火災に対しては十分な注意が必要となります。