技能実習生、1.2万人所在不明 失踪防止へ転職容認検討
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技能実習生が「失踪」する原因を3つに分類してみます。
① 計画的な失踪(就労先の給与が少ないため)
これは、より多く金を稼ぐためです。技能実習生が日本に来る目的は、ほぼ全員、できるだけ多く金を稼ぐことです。
技能実習制度は、来日前から就労先が決まっていて、転職ができません。
多く稼げる就労先とは、残業が多く、残業代が多く支払われる就労先です。
就労先が希望したほど稼げなければ、失踪して不法就労でもっと稼ごうとする場合もあります。
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この場合は、より多く稼げる就労先に転職可能なら、失踪せずに転職するでしょう。
転職可=より多く稼げる、とは限りませんが。
② 計画的な失踪(就労期限以上に稼ぎたいため)
技能実習生は3年しか日本で働くことができません。
かつては3年よりももっと長く働きたければ、失踪して不法就労するしかありませんでした。
これは、そもそも1つの就労先で3年間技能実習を務めた人の場合の話でした。
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現在では、3年の技能実習終了後、特定技能(5年間、延長可能)へ移行することができるようになりました。
ただし、技能実習の時と類似した業種の特定技能に限られますが。
③ 借金などによる意図せぬ失踪
技能実習生を対象に、同国人が賭場などを開いており、イカサマで多額の借金を背負わせることがあります。
借金のカタとして、非合法に足を突っ込むような稼業を強制され、やむをえず就労先から失踪してしまう技能実習生もいます。
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この場合は、転職ができるかどうこうより、同国人の犯罪シンジケートの存在が問題です。
こういう犯罪シンジケートは、技能実習生の人数が最も多い国籍、すなわちベトナム人の間で発達しています。
技能実習生(3年間)の失踪が転職で防げるとしたら、①の場合だけでしょう。それも、好条件の就労先に転職できれば、ですが。奴隷じゃないので、職業選択の自由は当たり前にあって然るべきでしょう。
問題は、安く長時間コキ使える駒として、外国人労働力を考えている企業の意識にあるのだと感じます。
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