愛知で始まる「ラーケーション」に歓迎と懸念 名古屋市は導入見送り
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東大先端研の中邑先生が以前から「お休みチケット」のようなものを学校が発行することで、お子さん達が関心のあることを深掘りしたいときで、親子で使えるといったコンセプトを提唱されていましたが、それが「ラーケーション」という名前になったのですね(名前は正直どうかと思いますが、日本っぽいすね)。
導入による格差の助長を心配する人もいらっしゃいますが、元々試合やコンクールなどで休まなくてはいけないお子さんは休んでいるわけですし、その裾野が広がると考えると、いろいろなお子さんの興味関心の幅を広げることにも役立つ良い施策だと思います。
ただ、3日って少ないですね。小学校だったらそこまでキャッチアップすることも難しいわけではないので、本気で学びのバケーションと打ち出すのであれば、10日とか2週間くらい最大あっても良いのではと思います。3日だとあまり遠くに行ったりとか、深い学びの活動をすることは難しそうですよね。
個人的には、機会平等を重視するがあまり、ラーケーションを活用できるご家庭の前向きな動きを阻害するのは、長い目で見てマイナス面も大きいと思います。逆にラーケーションでお子さんが身につけてきたことを、積極的に学校の他の生徒にも共有したりとか、その中でも人気があるトピックは学校で深く取り上げるとか、そのような方向性の方がクラスルーム全体の多様性や好奇心が刺激されるのではないでしょうか?私も自動車会社勤務のとき、年末年始等一部時期を除いては祝日のない完全週休二日制で、家族や友人との2泊以上で休みを合わせるのに困った経験があります。
海外ならば学校を2-3日休ませることにそこまで違和感を持たない人たちもいたり、学校側も寛容だったりします。日本では学校を少しでも休むことに対してのネガティブな反応が学校、親、子供それぞれに色々な理由であり、その理由の一部は周りを気にするとか、ルールは守るべきといった社会通念に影響されている気もします。
ラーケーションのコンセプト悪くはないですが、わざわざ制度を作る必要性がある状況に問題を感じもしますね。”ラーケーションは、「ラーニング(学習)」と「バケーション(休暇)」を合わせた造語”
愛知県内53市町村の公立小中高校と特別支援学校で導入を愛知県が主導。9月から19市町の小中学校でモデル事業スタート。
企業側、家族からの要望、学校側の負担、公教育の公平性の担保、教員の個別対応等の現場の仕組みづくり、そして子どもたちの知的好奇心や願いの実現、それぞれの最適解をみつけている実証となると良いですね。