EVインフラの覇権を狙うテスラは充電スタンド網を他社に開放している
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米国において、パブリック充電ステーションはホテルや小売店やオフィスの駐車場など設置箇所こそ多いですが、ステーションあたりのチャージャーの数が少なかったり、高速充電に対応しておらず長時間専有されていたり、メンテが行き届いておらず故障していることが多いので、利用できなかったEV所有者が21%というのは頷けます。
それに対してテスラ独自で展開する「スーパーチャージャー」で、充電ができなかったことがあると回答したテスラ所有者は、わずか4%とのこと。EV車が最も普及しているカリフォルニア州でテスラを所有する友人もこれまで充電に困ったことはないそうです。
ちなみに、米国では都市部を除けば一軒家の自宅ガレージで夜間に充電することが多く、通勤などの日常使いはそれでOK、たまの長距離ドライブのときにハイウエイ沿いのスーパーチャージャーで充電できれば不便を感じることはありませんが、マンションや契約駐車場に車を駐めることが多い日本の都市部では、EV普及にあたり充電ステーションをどうするか独自の解決策が必要そうですね。BEVビジネスの黎明期は、充電網とクルマ販売の両方を自社でやらないと売れない。まるで、ガソリンスタンドと、ガソリン車販売を同時にやる様なものだ。
そんなBEVビジネスのセオリーに最初に気付いたのがテスラだ。最初のうちは必要に迫られてやっていたに違いないが。
…ともかくテスラは10年以上、独自の充電網を広げながら、近年ようやく利益を生み出すところまで漕ぎ着けた。
次に、他社メーカーがBEVに関する技術面でキャッチアップしてくることはわかっていたから、
・充電網の開放
・自動運転技術の外販
により、更に収益を上げることにした。
特に、スーパーチャージャー(NACS)がデファクトになれば、他メーカーの車両を含めて、車両充電時にあらゆるデータが手に入る。
更には、NACSを普及させることにより、自社が採用する充電方式を盾に自社製品を守ることにも繋がる。良いことづくめだ。