中ロ両軍の共同活動「重大懸念」 防衛費増に理解要請、23年白書
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今年度防衛白書の「戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している」というのは、容易ならない判断です。
戦後、日本にとって最も危機的な安全保障環境というのは、キューバ危機を除けば、1951年の朝鮮戦争の時だったと思いますが、当時の中国軍に日本を攻撃する能力がなかったことを考えれば、確かに現在の方が厳しい状況かもしれません。
記事中の、「27年度までの5年で約43兆円に増やす防衛費」というのは、誤解を招きそうな書き方で、「2023~2027年度の5年度の防衛費の合計を43兆円とする」というのが政府の方針です。
2022年度には5兆4000億円であった防衛費を2027年度には11兆円にする、という予定ですから、非常に大幅な増額には違いありません。
「「台湾との軍事バランスが中国側に「急速に傾斜」している」というのは、中国vs.台湾であれば、中国が圧倒的なのは間違いないですが、問題は、
中国vs.台湾+米国+日本、であってもなお中国優勢に傾斜しつつあることです。
この対決構図で中国が明確に優勢になれば、中国は取れるだけのものを確保するために動きます。Kit北朝鮮から弾道ミサイルは飛んでくるし、隣国ロシアはウクライナ侵攻をやめないまま
北海道はロシア領になるはずだったというし、中国は台湾周辺で軍事活動を活発化させているし、日本は長年の緊縮財政で継戦能力が不足している。自衛隊は憲法違反だと大学教員が若者たちに講義している。日本の防衛態勢は不安ばかり。ようやく事実を指摘する防衛白書が
出るようになったということ。