[ソウル 27日 ロイター] - 韓国サムスン電子のモバイル部門を率いるTM・ロー氏は、世界最大のモバイル市場である中国で同社が「正しい方向に進んでいる」と述べた。

ロー氏はサムスン電子が中国市場で1桁台のシェアを少しずつ伸ばしていることが第三者機関のデータで示されていると指摘。

「われわれは中国市場に合うソフトウエアの最適化を通じて、適切な製品を消費者に届けようと尽力しており、その成果は少しずつ表れている」と記者団に今週語った。

26日に発表した新たな折りたたみ式スマートフォンのようなプレミアム製品やサービスの提供に加え、現地のコンテンツ企業との提携強化を通じて、中国市場のシェア回復を目指しているという。

ロー氏はプレミアムスマホの需要が、基本的なモデルの需要を上回る現在の傾向はしばらく続きそうだと語った。

同社のシェアは2013年には約20%と首位だったものの、米アップルや中国勢に押され18年には1%に急落。その後さらに落ち込んでいたが、カウンターポイントのデータによると今年3月までに1.1%に回復した。