[25日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合が上昇し全体の上げを主導した。引け後にアルファベットやマイクロソフトなどハイテク大手の決算発表を控え、人工知能(AI)関連に対する投資家の期待が高まった。

AI関連サービスがクラウド事業の減速を補うとの期待から、アルファベットは0.6%高、マイクロソフトは1.7%高で取引を終えた。

米連邦準備理事会(FRB)が25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利上げを決定すると予想される中、当局者は最近の経済指標にどの程度重きを置くかという選択に直面する。

コンファレンス・ボード(CB)が25日発表した7月の米消費者信頼感指数は117と6月の110.1から上昇し、2021年7月以来2年ぶりの高水準となった。景気後退への懸念は根強いものの、労働市場に対する楽観的な見方が続いている。

ナスダック総合は今年、金利に敏感な大型成長株の大幅上昇やFRBの引き締め局面終了への期待などから値上がりしてきた。ハイテク以外の銘柄も割安感から買われている。

ダウ工業株30種はこの日も続伸。ただ、ボーイングが約0.8%安となったことで上げ幅は限定的だった。

S&P総合500種の主要11セクターでは素材株が1.76%高と好調だった。中国共産党中央政治局会議が景気回復支援を表明したことを受け、金属価格が上昇した。

ゼネラル・エレクトリック(GE)は通期の調整後利益見通しを引き上げたことを好感して6.3%上昇。

一方、ゼネラル・モーターズ(GM)は3.5%安。第2・四半期決算で主要市場である北米の調整後税引き前利益が前四半期から減少した。

スリーエム(3M)は通期の調整後利益見通しを引き上げたことを受けて5.33%上昇した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.19対1の比率で上回った。ナスダックでは1.21対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は97億5000万株。直近20営業日の平均は103億2000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 35438.07 +26.83 +0.08 35421.49 35527.57 35365.26

前営業日終値 35411.24

ナスダック総合 14144.56 +85.69 +0.61 14093.24 14201.91 14092.52

前営業日終値 14058.87

S&P総合500種 4567.46 +12.82 +0.28 4555.19 4580.62 4552.42

前営業日終値 4554.64

ダウ輸送株20種 16179.68 -17.01 -0.11

ダウ公共株15種 948.53 +2.19 +0.23

フィラデルフィア半導体 3755.27 +62.94 +1.70

VIX指数 13.86 -0.05 -0.36

S&P一般消費財 1342.80 -3.04 -0.23

S&P素材 538.13 +9.32 +1.76

S&P工業 927.64 -1.21 -0.13

S&P主要消費財 794.95 -0.41 -0.05

S&P金融 587.92 -4.35 -0.73

S&P不動産 242.76 -1.82 -0.74

S&Pエネルギー 659.42 +3.72 +0.57

S&Pヘルスケア 1583.09 -0.99 -0.06

S&P通信サービス 217.84 +0.92 +0.43

S&P情報技術 3168.67 +37.20 +1.19

S&P公益事業 347.57 +0.75 +0.22

NYSE出来高 8.60億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 32640 0 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 32595 - 45 大阪比