[13日 ロイター] - 米連邦取引委員会(FTC)が、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した新興企業オープンAIの調査に乗り出したことが分かった。オープンAIの製品が個人の評判などを傷つけ、「風評被害」を招くような不公正な慣行に従事していないか調べているという。

FTCは今週、オープンAIがどのようにAIモデルに絡むリスクに対処しているかに関し記録を提出するよう要求。オープンAIの製品が「実在の個人について虚偽、誤解を招く、もしくは中傷的なコンテンツを生成する」可能性に対処するために取った措置に関する質問も含まれるという。

オープンAIに対する調査については米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。

FTCはリナ・カーン委員長を中心にテクノロジー企業への監視を強めており、最近ではマイクロソフトのアクティビジョン・ブリザードの買収差し止めに動いた。

オープンAIは昨年11月にチャットGPTを公開したが、潜在的リスクや規制当局の監視を巡り懸念が広がっている。米議会では法整備を求める声が上がっており、イタリアでは一時チャットGPTの使用が禁止された。