住友化学、サウジの石化コンビナート「ペトロラービグ」が安定稼働で最高益
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注目のコメント
古山さんのコメントも参照。エチレンは基礎的な石油化学樹脂で、生産量も一番多い。日本でエチレン作る時にはナフサを分解していくが、中東ではエタンベースというやり方で、コストが1/10とかと完全に違うレベル。
日本で石油化学業界の再編が求められている理由の一つは、この中東のエタンベースや、米国のシェールベースのエチレン製造力が増加していること。コスト競争力に優れ、かつ供給量が増えるので、需給は緩む(日本自体でも需要は伸びないし、中国の生産力も増加中)。輸送料の差や細かいグレード(品質差)はあるし、ナフサの場合は分留するなかで取れる他のもの(合成ゴム原料のブタジエンなどは他の製法だとほとんど取れない)もある。ただ主需要のエチレンなどでコスト差があまりにも大きい。
住友化学は、その中でリスク取ってラービグプロジェクトをやってきた。今まで想定程利益が出ていなかったところだし、本来的には今回の決算よりもっと出ることを期待しているだろう。ラービグのみで通期70億円程度の持分法。昔のイメージだともう少し上乗せたいところだと思うけれど、現状ではぼちぼちなのでしょうか。
足元の原油急落は在庫評価損や石化市況悪化のため、15年度の出だしはよくないかもしれないけれど、プラントトラブルなども克服してようやく、投資の回収期間が本格的になってきた。ラービグだけでなく、健康・農業関連の安定的好調さもあるけれど株価も素直なものです。これで、エチレンの価格が下がってくるのでしょうか。
#NewsPicks での加藤さんがご指摘しておられるように、
今回のような他の製造方法によるエチレン調達が可能になったことにより
ナフサからのクラックでできるブタジエン価格がじわじわあがっておりました。
ゴム業界的にはまたまた厳しい話になっていくのでしょうかね。。。
いよいよ国内でのナフサのクラックは難しくなってくるのでしょうか。
業界にいた際は、他方法のブタジエン製造は採算的にはまだまだ難しそうな雰囲気でした。