トルコ、ウクライナのNATO加盟支持
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トルコはNATO加盟国であり、同時に原油、ガスと小麦の輸入をロシアに依存していることから、ウクライナとロシアの両方に対していい顔をしています。
その意味では、明らかにロシアの不利益になる、ウクライナのNATO加盟を支持する、というのはサプライズです。
NATO加盟は現加盟国の全会一致が必要なので、トルコ1国が支持しても加盟できるわけではありませんが。
しかし、ウクライナのNATO加盟支持は、リトアニアのような最も全力でウクライナを支援してきた国をはじめ、ヨーロッパ諸国(英国、フランスも支持)の中では多数派になりつつあります。
ウクライナをNATOに加盟させて、NATOによる共同安全保障が実行されることを予告する、これが現在のウクライナの勝ち筋の見えない状況で、ウクライナの勝利で戦争を終わらせる決定打になる、という発想です。
ただし、肝心の米国がウクライナのNATO加盟には反対です。ドイツも反対です。
実際にロシアと戦う場合には、米軍とドイツ軍が主力になるので、無理もないことではあります。
米軍とドイツ軍が出てくれば、ロシア政府も最後の決戦ととらえて、非常の手段に出る可能性も高くなります。
いずれにしても、トルコは、ウクライナのNATO加盟を支持することで、ウクライナのみならず、ヨーロッパ諸国からも高く評価されることになります。勝ち馬には早く乗っといた方が戦後の発言力が大きくなるということでしょう。
まぁ、ウクライナ侵攻が無ければこんな展開にならなかった気もしますがね…。この「歴史的な一歩」ですが、日頃からウオッチしていないと、わからないことが少なくないですね。
ゼロからわかるシリーズ
https://newspicks.com/news/8657271/body/
①そもそもNATOとは? ②NATOの戦略と転換、③首脳会談の主題の一つである、スウェーデンのNATO加盟に向けた動きの解説記事を書きました。私自身が改めて勉強しながらの執筆しました。