五輪に不安「フランス暴動」発生1週間も止まぬ深層
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注目のコメント
フランスにおけるこの事件の見方がよくまとまった良記事。
NPでも移民という大きな主語で怖いとか良くないというコメントを多く散見したけど、日本の半世紀後を心配しての議論ならともかく(今回の犠牲者をはじめとするマグレブ系市民は1960年代までの移民の波の子孫)、進行形の事件に対する議論としては実に的外れという印象を終始持っていました。
記事にもあるように2005年暴動の時から変わらぬ郊外地域の貧困や「公権力の中から人種差別を読み取り、激しく抗議するパターン」、直近の事情としての警察の右旋回と特に郊外における信頼の低下、SNSによる暴動の連鎖などが直接的な背景として真っ先に議論されるべき事柄。
マクロンが移民を受け入れ続けたからみたいなコメントも散見しましたが、内務省の発表でも暴動での逮捕者の殆どはフランス国籍所持者。日本人が考えるような昨日今日やってきたような「移民」が今回の暴動に大きく荷担したような事実はフランスの報道をひっくり返しても出てこないんですよ。> 4日までにわかっていることは、射殺された少年はアルジェリア系移民のの子で、経済的に厳しい環境に育ったこと、警察当局によれば、犯罪歴はないものの、無免許運転、保険未加入などで5回も交通検問でとがめられ、警察に従わない少年として地元警察に知られていた。今年9月には当局への出頭を求められていたという。
事件の流れについて、車に同乗していた同僚がメディアに答えたところによると、少年らは警察の追跡から逃げており、何とか車を制止させた警察官に「言うことに従わなければ撃つぞ」と車窓越しに言われ、拳銃を構えられた。少年はパニックに陥り、車を発進。警察官は指示に従わなかったとみなし、発砲したようだ。
一方、身柄を拘束されている警察官の弁護士は、本人は不当な逮捕で警察の定められた手順に従って行動しただけと主張している。
ただ、警察側が当初発表した少年の車が警察官を襲って来たので発砲したという内容と、実際に現場で記録された映像に隔たりがあったことから、当局は警察官を守るための隠蔽を行おうとしたと受け止められ、移民系の若者の怒りに火が付いた。
ダルマナン内相は「公権力乱用の疑いがある」として、警察官の身柄確保を急ぎ、起訴したが、暴動はエスカレートしている。アフリカから奴隷として人々を拉致し世界の植民地から搾取し近代化した歴史を持つフランスという国の現状。過去の悪逆非道が跳ね返ってきたのです。芸術の都とかそもそも奴隷には無関係。
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