(ブルームバーグ): 米電気自動車(EV)メーカーのテスラと、比亜迪(BYD)を含む中国の大手EVメーカーは、公正な競争を維持し、「異常な価格設定」の回避を約束した。世界最大のEV市場である同国で2023年の価格競争に終止符が打たれる可能性が示唆された。

今回の誓約の調印式は6日、上海で開催中の中国自動車フォーラムで行われた。自動車メーカー16社の幹部が登壇し、誓約に盛り込まれた4つのポイントに同意し、順守することを約束した。蔚来汽車(NIO)や小鵬汽車、吉利汽車や奇瑞汽車なども参加した。

テスラが昨年末に価格競争の引き金を引いたことで、23年に入り他の主要ブランドも大幅な値引きの流れに加わり、販売減速の中で顧客を呼び込もうとした。テスラと中国最大の自動車ブランドであるBYDがこの争いの最前線に立ち、1-5月に平均6%の値下げを実施していた。

苗圩工業情報相は同イベントで、同省が中国自動車工業協会(CAAM)に対して16社を集めて合意を締結させるよう指示したと説明した。

また、自動車メーカー各社は、誇大・虚偽広告によって消費者をミスリードしないことや、成長の安定化とリスク回避を支援することも約束した。

原題:Tesla and Chinese Rivals Signal Truce After Brutal EV Price War (抜粋)

--取材協力:Danny Lee.

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