アップル、「Vision Pro」ヘッドセットの生産予想引き下げ－報道

（ブルームバーグ）： 米アップルは、複合現実（ＭＲ）ヘッドセット「Vision Pro（ビジョン・プロ）」の生産予想を大幅に引き下げる。英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が製造プロセスを直接知る複数の匿名の関係者を引用して伝えた。

アップルはビジョン・プロを６月の世界開発者会議（ＷＷＤＣ）で発表したばかり。設計の複雑さや生産の難しさが目標引き下げの理由で、2024年の生産台数は40万台未満にとどまる見通し。より手ごろな価格のバージョンを投入する計画は先送りを余儀なくされているという。

ＦＴによれば、一部のビジョン・プロ部品を生産する中国を拠点とするサプライヤー２社は、最初の年の分としてアップルに求められているのは13万－15万台分の部品に過ぎないことを明らかにした。２社の社名は不明。

アップルは社内目標として最初の１年に100万台の販売を目指していた。同社はＦＴに対し、ビジョン・プロについてコメントを控えた。

ビジョン・プロを受託製造する中国の立訊精密工業はＦＴのコメント要請に返答していないという。

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原題：Apple Cuts Vision Pro Headset Production Forecasts: FT (1)（抜粋）

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コメント

注目のコメント

• T. Riki

  製造業 Marketing Manager

  ・2023年07月04日

  ・高い価格は消費者には購入の高いハードルだし、普及を阻害するだろう。流石にAppleだってそれは分かってて価格含めて出してるはず。
  ・そもそもまだ予約もできないわけだけど。何を台数の多い少ないの判断の根拠としてるのかは不思議。発表後、バイラルやインプは取れてるよね？
  ・一方で、開発者が今回のVision Pro向けでアプリを開発してくれるかは大きな分水嶺となる。大手のアプリ開発者が挙ってこのVision Pro向けにアプリを作ってくれなければ「エコシステム」にはならないわけで。
  ・HMDという被り物を買う動機を作り出せるか？というのが今回の挑戦と思う。Appleに無理なら、多分もうどこも無理だろう。それか、今はまだ技術の成熟度合い的に早すぎたのかもしれない。
  ・生産時に最も難しいのは何か？超高精細なディスプレイをレンズで拡大して見るわけだから、ゴミホコリのクリーン度合いはめちゃくちゃ厳しくなると見るべき。また、ハンドトラッキングや空間トラッキング、アイトラッキングはMR HMDでは重要な話なわけですが、これらの配置や赤外線の角度の調整などもかなり難易度は高そうだ。
• 津田 建二

  News & Chips 国際技術ジャーナリスト

  ・2023年07月03日

  このニュースを見て、やっぱりそうか、と思った人は私一人ではないだろう。AR/ VRなどのゴーグルをかけたいと思う人は多くないと思っていたからだ。Appleまでも、こんなデバイスを出すのか、と思ってガッカリしていた。
  でもサッサと引き上げそうなので、さすがAppleと思います。ゴーグルデバイスは、3次元テレビが流行らなかったことと同じです。見続けていると脳が酔って気持ち悪くなるからです。気持ち悪くなるデバイスは決してメジャーにはなりえません。
• Nakamura Hisashi

  会社員

  ・2023年07月03日

  法人需要はかなり高いと思います。
  法人だけで生産の大半を売るくらいに。
  1万社が数台ずつ購入したら40万台になる。
  個人も含めた取り合い合戦で初期在庫はあっと言う間に無くなりそう。
  
  企業として買って試さないのは〇〇〇〇といった、メディアやSNSからの圧力？と言って良いのかな、購入しない事への批判的な流れは出てくるかも。
  ChatGPTでも、そんな傾向は見られるし。
  
  気が早いけど、二次流通品の規模が今から気になる。
  定価以上で売れたりするのかな。