2023/6/28

【新投資】沸騰「プライベート・クレジット」が止まらない

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NewsPicksでは週7日毎日、世界の最先端トレンドを追う連載シリーズを開始しています。水曜日は「Wise Life(かしこく生きる)」です。
INDEX
  • 年金の「オルタナティブ投資」
  • すでに「215兆円」の市場に
  • 「PEファンド」との違い
  • どんな「リスク」があるのか
  • 狙いは「個人投資家」へ

年金の「オルタナティブ投資」

5月、医療技術会社バクスターインターナショナルインクの一部門に42.5億ドル(約6000億円)を投じることに合意した2社のプライベート・エクイティ(PE)ファンド(訳注:未公開企業や不動産に投資する投資家や投資ファンド)が活用したのは、銀行の高額ローンや債権ではなかった。
両社が資金を求めたのは、債券部門の新たな王者であるプライベート・クレジット会社(訳注:ノンバンクのうち、機関投資家や富裕層から資金を集め、多くは未公開企業に直接融資を行うファンド)だ。
近頃、数十億ドル規模の借り入れが必要な企業や、買収の資金調達をしなければならない仲介役が、公債市場や投資銀行を回避するようになった。
プライベート・クレジットは、いまや正式な「アセットクラス」(訳注:投資対象となる資産の種類)であり、ウォール街でも話題沸騰中だ。