2023/6/29

【注目】薬を使わずに「不眠を解消する」7つの秘策

NewsPicksでは週7日毎日、世界のトレンドの背景を追うシリーズを開始しています。木曜日は「Next Big Thing(次のサイエンス)」です。
INDEX
  • ①「考え事に専念する時間」をつくる
  • ②冷蔵庫を開けて冷気を浴びる
  • ③寝室を片付ける
  • ④「シャットダウン時間」をつくる
  • ⑤「心が穏やかになる番組」を見る
  • ⑥眠れないときはベッドから出る
  • ⑦「頑張る自分」を手放す
質の良い睡眠は共感力や創造性を高めるだけでなく、子育てやパートナーとの関係構築にもよい影響を与える──。
そう話すのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の心理学教授で、不眠治療の専門家であるアーリック・プレイザー博士だ。
博士は2022年に刊行された書籍『The Sleep Prescription(睡眠の処方箋:未邦訳)』の著者でもある。
良質な睡眠はストレスを緩和し、パフォーマンスを向上させ、1日を有意義に過ごす手助けをする。
(oatawa/iStock/Getty Images)
だが、プレイザー博士が指摘するように、私たちは睡眠を二の次に考えがちだ。
ところが、目を閉じているのに、いろいろなことが気になりだして眠れない日々が続くと、ようやく「このままではまずい」と思うようになる。
不眠を訴える人の中には、サプリや睡眠補助薬に手を伸ばす人もいる。
米疾病対策センター(CDC)が2013年に行った調査では、睡眠障害を抱える人の8人に1人が睡眠補助薬を服用していることがわかっている。
しかし、プレイザー博士が『睡眠の処方箋』で伝授するように、日々実践するだけで、薬に頼らなくてもぐっすり眠れるようになる簡単な方法がある。
プレイザー教授は「睡眠は頑張って取るものではなく、自然に訪れるものなのです」とも述べている。以下に科学的に裏付けられた質の良い睡眠のためのアドバイスをいくつか紹介しよう。