[20日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは20日、同社の充電技術について一連の勝利を収めた。直近ではテキサス州が、連邦資金を活用した幹線道路充電設備設置プログラムにEV充電会社が参加する場合にテスラの規格と国内で認められている「CCS」規格の両方を含めるよう義務付けると明らかにした。

ロイターは同日、電動ピックアップトラックメーカーのリビアンがテスラを支持し、充電設備メーカーのBTCパワーがテスラ規格をサポートすると最初に報道。ゼネラル・モーターズ(GM)とフォードもテスラ規格の採用方針を打ち出している。

テスラの本社と新しい自動車工場があるテキサス州は、テスラの充電技術を義務付ける最初の州となる。州当局は20日、ロイターに宛てた電子メールで「フォード、GM、そして今回のリビアンによる『(テスラ規格の)NACS』採用決定により『第1段階』の要件が変更された」と説明した。

企業の充電設備導入を支援するMD7の事業開発担当担当ディレクター、ルー・コックス氏はテキサス州の決定について、他の州にもNACSを採用するよう大きなプレッシャーになると指摘。「NACSが事実上、新しい充電規格になる」と述べた。

テスラの株価は5.3%高で20日の取引を終えた後、時間外取引で1.2%上昇した。