ウクライナに日本の火薬、アメリカ通じた関節提供を調整…155ミリ砲弾も協議か
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注目のコメント
こちらの記事の方が、だいぶん詳細ですね。
日本、米への砲弾提供を協議 ウクライナ支援で
https://jp.wsj.com/articles/japan-in-talks-to-provide-artillery-shells-to-u-s-to-boost-stocks-for-ukraine-2f79a0a4?mg=prod/com-wsj
ウクライナへの兵器支援は、多くの場合、「押し出し方式」で、多くの国は、(ロシアとの関係に配慮して)ウクライナへ直接兵器は送らず、ポーランドやチェコなど周辺諸国へ兵器を提供して、ポーランドやチェコがその分の自国兵器をウクライナへ送る、という段階を踏んでいます。
韓国は米国に砲弾を「貸与」していますが、これも「押し出し方式」で、韓国が送った分の砲弾の分だけ、米軍の備蓄に余裕ができるので、米国はその分をウクライナに送っています。
日本が米国に火薬や砲弾を提供するのも、韓国と同じ「押し出し方式」になります。
ただ、かたちとしては相手は米国、とはいえ、それでは米国に砲弾を提供することはできるのか?ですが、
2014年に閣議決定された「防衛装備移転三原則」では、紛争当事国相手でなければ、兵器を提供することもできます。フィリピンにレーダーを提供するなどしています。
砲弾の提供はしたことがないので、まず火薬からでお願いします、というのが日本政府の本音でしょう。米国政府からすると、そんな細かいごまかしみたいなことをしても意味がないだろう、と見えるでしょうが。防衛装備移転3原則の前身の武器輸出3原則は、国際紛争の助長を回避するために武器輸出を慎むという発想から出たものですが、そもそもこの考え方自体が誤りなわけです。
日本が武器を輸出をしなくても武器がほしい国は他からいくらでも買えるわけで、日本が武器輸出を慎んだら国際紛争が減るという因果関係があるわけではありません。むしろ日本の防衛産業が衰退し、高価な武器を輸入せざるを得なくなるだけです。
防衛装備移転3原則のさらに根本的な見直しが必要でしょう。
ウクライナについていえば、武器がなければロシアの侵略は止めれません。ウクライナがロシア追い出せるだけの圧倒的な量の武器供与こそが、ウクライナ戦争の早期終結に必要です。