[ニューヨーク 13日 ロイター] - 英HSBCホールディングスは、世界中のスタートアップ企業とベンチャーキャピタル(VC)にとっての主力銀行になることを目指している。同社は米国、香港、イスラエルで人材の採用を進め、テクノロジーとヘルスケア分野を担当する大規模なチームを構築した。米国・米州担当の最高経営責任者(CEO)を務めるマイケル・ロバーツ氏がロイターに明らかにした。

ロバーツ氏は、既にインドのスタートアップ企業にベンチャー型の融資を行っており、シンガポールにも重点を置くと述べた。

HSBCは、米連邦準備理事会(FRB)主導の金融引き締めに伴う世界市場の不透明感を背景にVCの活動が鈍化しているタイミングで、この市場での事業を強化している。

KPMGのリポートによると、2023年第1・四半期の世界のVC投資は前年同期のピークだった2000億ドル強から600億ドル弱に減少した。

ロバーツ氏は「こうした企業の成長に伴いわが社も共に成長できるため、さまざまな面でこの取り組みを行うのに最適な時期だ」と強調した。

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