米議員ら、AI規制に向け3件の法案を提出
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これは米国のAI規制の方針を見る上で重要な法案です。
(1)透明性自動ガバナンス法(TAG法)
・連邦政府機関がAIや自動化システムの使用中に利用者に通知すること。
・AIを使用した決定を利用者に通知すること。
・不利な決定に対し、人間によるレビューの上訴プロセスを確立すること。
(2)AI開示法
・あらゆるAI生成物において「免責事項:この出力は人工知能によって生成された」と明示すること。
この(1)(2)はAI使用の透明性を確保するだけであり、AI規制とまでは言えません。ただし、政府に関してはAI判断の不利な結果に異議を申し立てられるようにすると、一歩踏み込んでいます。
しかし、あらかじめ不利にならないようAI開発を義務付けるのではなく、あくまで損害が出たら補償するというスタンスです。AI利用に一切制限がありません。
(3)グローバル技術リーダーシップ法
・AI等先進技術の米国の競争力を評価する「グローバル競争分析局」を設立すること。
・諜報機関と民間機関のデータ融合で技術競争力を評価すること。
米国の国家安全保障の観点から、特に対中国において世界をリードする技術大国であり続けるという確固たる意志を感じさせます。そのために諜報機関も含む中央集権型の強い政府機関が必要であるとのこと。