【秘伝】ビジネススクールで教える利益率20%企業の法則
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注目のコメント
知れば知るほど、製造業は「知恵の世界」。
私は2009年ごろ。ものづくりは設計情報の「転写」であり、情報の流れがいいほど、生産性が高まるといったことを学びました。
すり合わせ(インテグラル)とモジュラーのアーキテクチャを知ったのもそのころ。
そして思ったことといえば、「それって、ものづくりに限らず、すべての仕事に共通していることではないか」と。
その時、記事の作成に膨大な時間がかかっていました。毎度毎度、文章を一から「すり合わせ」をし、奮闘していたからです。
「これをなんとかパソコンパーツのようにモジュラー化できないか」と考えていました!
…が、なかなかうまくいかず🥺
一つ分かったことは、手続きだけでもパターン化できる、いわば「プロセス標準」なら適応できると。
さらに、近年分かったことは、既存のリソースの再活用。例えば、過去に作った図。一部改変をすれば、再活用できることが分かりました。
最近では、今年のテーマを考え、そのテーマに沿った図については、汎用性を高くして、一部を再活用できるように、部分ごとに分けてモジュール化しています。
今回登場する図も、ベースとなるフレームワーク部分を共通化しました。
やはり、製造業の先人の知恵は、あらゆる仕事に汎用的に使えると理解しました。
読者のみなさんがオフィスワーカーであっても、ぜひこの記事のフレームワークを自身の仕事に糧に生かしてくださいな。アメリカ「天才来たれ」、中国「農民工」
日本「移民なし」
の対比が新しい視点で面白かったです。
複雑なパラメーター調整(すり合わせ)が顧客価値になっている企業においては、長期雇用・多能工・チームワークが目指すべき組織像なのかもしれませんね。そういう点では、本連載でコメントを寄せた黒子企業は年功序列からくる「待遇面の満足度」と、良いチームづくりに寄与する「風通しの良さ」のスコアが高いというのも納得です。藤本先生の「製品アーキテクチャ」を紹介した書籍をうんうん唸って読んだことを思い出しながら、製造業の視点を変える非常に重要なコンセプトであることを改めて感じさせられました。
記事内で触れられている「マスカスマイぜーション」「モノからコトへ」については、マーケティング領域で言われる近しいセオリーとして、セオドア・レビット氏が提唱した「マーケティング近視眼(マーケティング・マイオピア)」を想起させられます。
「鉄道企業は自らの事業を”鉄道”ではなく、”輸送”と定義すべきだ」「顧客はドリルが欲しいのではなく、ドリルで空いた”穴”が欲しいのだ」などはその例として知られるところですが、自社の事業・製品を経営者自身が狭く定義してしまうことで、成長を阻害し、展開性を失わせるような近視眼に陥ってしまうことを言ったものです。
「マスカスタマイゼーション」「モノからコト」を、自社製品が持つ価値をその他の製品やサービスに転嫁させることと捉えると、”価値の展開”と言い表すこともでき、マーケティング・マイオピア的な視点に陥らず、事業・製品をよりメタなレイヤーで捉えることの重要性を感じます。
近年、製造業の現場ではセンサー・センシングの技術が高度化し、様々なノウハウやステータスがデータとして蓄積できるようになってきました。また、AIによるデータ分析も大きな進展を見せています。当たり前のように「モノづくり」「モノ売り」が言われてきた製造業は、今後、これらのデータを活用したサービス事業へ展開していくことが描かれます。
日本の製造業の未来は、まさにこうした製品アーキテクチャの捉え方にかかっているのかもしれません。