日経平均33年ぶり高値、経団連会長「喜んでばかりいられない」
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ここまでの日経平均の牽引役のメインはAIブームを受けた半導体でしたが、今日は安川電機、ファナックなどのファクトリーオートメーションの企業や自動車、自動車部品など幅広く上昇しました。背景にあるのは、金曜日にアメリカの雇用統計の数字が良かったけれども、失業率は増加しているため、6月は利上げをスキップして、7月になってからの利上げになりそうだとの判断から米国株が上昇したことが1つの理由です。
■日本の要因は
日経平均を割安・割高で考えるときに使うPERという指標があります。日経平均は歴史的に、1年間を通じて、だいたい11倍~16倍で推移します。今日の日経平均は14.4倍。ようやくいい水準まできました。これまで、企業業績が良くても、11~12倍をウロウロしていましたので、しっかりと日本株が評価されていることが分かります。9週連続で外国人投資家も日本株を買い越しています。外国人投資家は内部留保の大放出を特別配当や自社株買いなど求めてくると思います。しかし、企業としては脱炭素、DX,人手不足への対応の省力化投資、サプライチェーンの組み換え、など成長の種をまかないと成長できません。このバランスをどう取るかの問題だと思います。内部留保の大放出がガバナンス改革だとおだてられ、成長の種の軍資金を失えばどんな末路となるか、考えるべきだと思います。
つまり、好景気を映じた株高というよりも、円安物価高を受けた株高ということだと考えられます。インフレに強い金融資産としての株式、というのは、中々に微妙な性格だと思います。