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世界のビジネス、テクノロジーの進歩には、裏側に思想や文化のコンテキストが潜んでいる。その深淵を、毎週一つのキーワードとともに、NewsPicks NY支局長が探っていく。
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Twitter(ツイッター)は、アメリカ合衆国、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くTwitter, Inc.のソーシャル・ネットワーキング・サービス(情報サービス)。「ツイート」と呼ばれる半角280文字(日本語、中国語、韓国語は全角140文字)以内のメッセージや画像、動画、URLを投稿できる。 ウィキペディア
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また制定された2018年の時点では、当然ながら生成AIを想定したものではなく、単に改正が遅れているという捉え方もできて、現在の実態に合わせた見直しが必要なように思われます。
30条4の一部を抜粋すると以下です。
「著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合には,その必要と認められる限度において,いずれの方法によるかを問わず,利用することができる。ただし…著作権者の利益を不当に害することとなる場合は,この限りでない。」
このようなかなり不明瞭な内容なので、明確に用途や権利をカバーができていないというのが実際です。
とはいえ、記事の通り、結果としては各国から熱い視線を注がれているのはチャンスでもあって、この環境をどう活かすかも必要な視点です。
ですが、個人的な懸念は、海外企業が視線を注いでいるのは「日本」ではなく「データ」であるということです。日本国内で制作されたジャパンメイドの優良なコンテンツが、海外企業に無防備に学習利用されるだけで、国内に大した経済的メリットをもたらさないままに終わってしまうと、平等に開かれた日本の「優しい」規制が、自らを苦しめる結果になるのではないかという心配があります。
号砲が鳴ってしまった今、緩めるところ・守るべきところを明確にした上でのルール策定を、早急に進める必要性を感じています。
日本は、製造業が強いことからも分かるように、ハードという目に見えるものに価値を見出しやすく、一方でソフトという目に見えないものは過小評価しがち。企業内のIT部門が冷遇されるのも、その影響の1つ。
だからこそ、AIのための学習データというソフト的なものには寛容だったのかもしれません。
しかし、世界から見れば日本は画像コンテンツ大国なのでした。これが注目された理由の一つでしょう。
また、ChatGPTやBardが日本語でもかなり良い精度が出ている背景にもなっているのではないかと想像します。世界的にはマイナー言語で、かつ言語体系が特殊な日本語が早い時期から対応できたのは私には少し驚きでしたから。
それが、今週一気に状況が変わりました。その理由とは…。
日本の「AI天国問題(?)」ついて、みなさんのご意見、ご見解聞かせてもらえれば嬉しいです!
ひとつは著作権に絡むが利用権。著作権による利用・引用と、契約を結んだデータについて利用をしてよい権利は異なる。元々データへの意識が弱いゆえか、利用権まわりの企業側の固め方や、使う場合での認識の弱さは正直あると思う。一方で、これはそのデータの作成者が本来得るべきリターンを得ていない可能性や、知らずのうちに利用してはいけないデータを利用していて、将来的なリスクがあるともいえる。
ただ著作権周りは例えばMP3が普及し著作権保護が強かったOpenMGなどの規格が敗れたように、気にしすぎてイノベーション競争で負けることもある。どちらがよいのかというのは立場・観点で色々な議論は当然ある。
二つ目は、下記の記事が最近印象的だったのだが、アトムやドラえもんの影響はあると思う。機械が人間と同じような反応をすることへの抵抗感がない。言語としてコミュニケーションのファジィさもあると思い、そこに対応できるLLMへの感動もあると思う。
ただ、逆に使い方もそうなりがち。分業をはじめ、業務定義がそこまで得意ではない文化性だと思う(「総合職」といった採用含め)。最近調査については普通の検索の方が良いなと個人的には感じているが、こういったこととか指示が曖昧ゆえにいい返答が出なかったりと、過度な期待が幻滅に変わり、自重で潰されないかも今後1-2年の注目点だと思う。
日本人が生成AIに苦手なことをやらせるのはアトムのせい
https://newspicks.com/news/8512870
https://newspicks.com/news/2260491?ref=user_2112738
もしAIが世界を滅ぼすことが避けられないのであれば,いまからAIに全振りしておけばお目こぼししてくれるかもです.
人間で考えると著作物を見る行為と似たものを制作する行為の両側面を考えた時に、そもそも著作権の問題のほとんどはは生成・利用側にあります。当然AIにおいてはこれを大規模に行うため、学習側の議論もより重要にはなってきますが・・・。