2023/6/3

【テスト付】自分の「イデオロギー」を知っていますか?

NewsPicks編集部
私たちの1票は、本当に世の中を変える力を持っているのか?
早稲田大学の政治入門講義を書籍化した『政治的に無価値なキミたちへ』(著・大田比路、イースト・プレス)は、これまでの「政治」に関する常識を根底から揺さぶる。
私たち一人一人は、実は政治的・社会的に無価値である。そんな事実を、書籍の冒頭で突きつけるのだ。
一体、それはどういう意味なのか?
本書で紹介されている「イデオロギーを測る18個の質問」なども交えながら、政治参加の心構えに分け入っていこう。
INDEX
  • 私たちは「かけがえのない存在」か?
  • あなたのイデオロギーを測る18問
  • 周りを恐れず「狂気」を持て

私たちは「かけがえのない存在」か?

──『政治的に無価値なキミたちへ』。少しドキッとするタイトルですが、どのような意味が込められているのですか?
文字通り、僕ら一人一人は無価値である。社会的・政治的に重要な存在ではない、という意味です。
本書は、僕が母校の早稲田で教えてきた政治学の入門講義をまとめたものです。
僕たちは若い頃から「キミはかけがえのない存在だ」と言われて育ってきました。
「キミの一票が政治を変える」「キミの行動が国の未来につながる」。そんなキャンペーン文句はあふれるほど世の中にあります。いわゆる「自己重要感」を与えられてきたわけです。
しかし、実際の僕ら一人一人は、政治的・社会的になんら重要ではありません。
わざわざあなたが休日に投票所まで出向いて、投票用紙に何を書こうと、その一枚が政府の意思決定に与える影響力はほとんど一片もない。
政治を学ぶためには、まず「自分自身が無価値な存在である」という事実を直視することから始めなければならないのです。