NY株反落、50ドル安 債務法案の採決に警戒感
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きょうのNY株式市場、ダウ平均は小反落した一方、ナスダックは伸び悩んだもののプラス圏を維持。
先週末に米債務上限問題がバイデン大統領とマッカーシー下院議長の間で合意し、今後は議会審議に移り、明日31日にも採決したい意向。
下院共和党の強硬保守派など反対の議員もおり、早期に可決できるかどうかはなお未知数だが、債務不履行(デフォルト)は回避できると見られている模様。
市場はもともと楽観視していた面もありましたが、実際に合意に達したことにより、若干リスクムードが高まっており、今回の合意により、本格的にFRBの追加利上げ動向に株式市場は慎重姿勢も垣間見せています。
市場は6月13、14日のFOMCでの利上げ確率を60%程度で見ており、利上げを見込んでいるものの、確信までには至らない状況。
7月FOMCまでであれば、1回ないしは2回の利上げの可能性を75%程度で見ている状況で6月、7月の連続利上げの可能性は20%程度。
いつもの通りに経済指標次第といった雰囲気で、その意味では今週金曜日の米雇用統計、そして、FOMC結果発表前日13日の米消費者物価指数(CPI)を確認したい意向か。
現時点ではどちらの指標の予想も前回から若干の低下が見込まれているものの、利上げができないほどではなく、FOMC委員の中でも追加利上げと据え置きで意見が分かれる中、指標の強弱が明確になれば、方向感ははっきりしそうですが、そうでない場合は複雑になりそうな局面ではあります。
個別だとAIバブル進行下、米地銀のコメリカ<CMA>が下落。
アメリカの金融専門紙「ザ・アメリカン・バンカー」が、米財務省のダイレクト・エクスプレス・プログラムの運営に関するコンプライアンス違反を関係者が内々に認めていることを示す内部文書を入手したと伝えた事からか。
VIXも定位置安定で基本楽観継続ですが、そろそろ一波乱梅雨入りしそうな気がするのは私だけでしょうか。