投資信託「多すぎ」にメス 野村アセット、30年に本数半減へ
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当然の変化だし、健全な変化。
販売手数料はゼロになることが増えているし、信託報酬も低下。過去はそこで利益を出せたので、新規設定をして小粒なファンドを一杯作るビジネスモデルに運用会社側の合理性はあった。それが変化していて、設定後の管理コストなどの比率が高まり、経済性が悪化しているのだろう。
似た商品だったり短命な投信を大量に出すより、特徴あり長寿妙な投信が出てくる方が、顧客本位であると思う。投資信託の本数が多く、かつ、規模の小さいものが多いことから、非効率となっているのではないかという指摘は以前からあり、金融庁のプログレスレポートでも、運用会社の努力に任せるだけでなく、販売会社の協力も期待するとしています。
確かに償還や併合となると顧客の意向も関係するので一筋縄ではいかないのですが、本数が増えてしまう根本的要因は、そもそもの設定数が多い(多かった)というところにあるのではないかと思っています。
投資信託の販売会社は、他社でヒット商品が出ると、自社の系列若しくは親密な運用会社に類似のファンドを組成してもらい販売すると聞きます。その理由が、ヒット商品を仕入れさせてもらえないからなのかどうかは、鶏が先か、卵が先かの話のようですが、いずれにせよ類似の投資信託が乱立してしまう結果に繋がったのではないかと思われます。
もちろん類似のファンド同士で運用を競うことにより運用力が強化され、より大きな成果が投資家に還元されるのであれば大いに結構な話かと思われますが、規模の小さいものが多いという事実をみれば、必ずしもそのようにはなっていないのではないかと思われます。
岸田首相が資産運用立国を目指すとしていますが、こうした販売メカニズムを根本的に変えていく必要があるのではないでしょうか。デリバティブなどのオプション取引を入れた金融商品は複雑で仕組みがわかりにくく手数料が高いが、手数料分の利益しか残らないことも結構ある。
複雑にすればするほど、予想は立てにくいしコストばかりかかる。そういった謎の商品は結構あったりします。また、同じ投資対象なのに手数料が全然違うこともある。
最近よく耳にするCFDもFXや先物取引と同じで、勝てる人はごく僅かで、手数料はしっかり引かれハイリスク。
効率的市場仮説によると市場平均に勝つことは難しく、低コストでインデックスを長期で乗り換えせず保有し続けた方がリターンは多いと知る人が増えている。
投資は税金と手数料を如何に払わずに手間もかけずに利益を得るかが勝負なので、商品が多いことが良いとは限らないと思います。