[広島 21日 ロイター] - グテレス国連事務総長は21日、安全保障理事会とブレトンウッズ体制を「今日の世界の現実」に合わせて改革する時が来ているとの認識を示した。

主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)が開催された広島で記者会見し、双方とも1945年当時の力関係を反映しており、更新が必要だと指摘。

「世界金融構造は時代遅れで機能不全に陥り、不公平になった」とし「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)やロシアのウクライナ侵攻による経済的ショックに直面する中で、世界的なセーフティーネットとしての中核的な機能を果たせなかった」と述べた。

また、今回のG7サミットでは、時代遅れの制度の改革やグローバルサウスの「不満解消」に向けた対策が不十分だという認識が、途上国の間で高まっていることを感じたと明かした。

今回のサミットでは国際社会で存在感を強めるグローバルサウスと呼ばれる国々を重視し、インドやブラジル、インドネシアの首脳らを招いて協議が行われた。