2023/5/23

【注目】職場から一掃すべき「ムダ業務」ランキング 

NewsPicks 編集者
初日の図解記事でも紹介したように、いまどきのオーバーワークは「物理的オーバーワーク」というより「心的オーバーワーク」の傾向が強い。
こうした「心的オーバーワーク」の原因の1つになっているのが、「ムダな業務」の存在だ。
いま、私たちが一掃すべき「ムダ」とは一体何なのか?人事・組織の専門家と考えていこう。
INDEX
  • 企業で働く半数の人がムダを実感
  • 「ムダ業務」ランキングTOP10
  • ムダは「他責」にされがち
  • 「必要なムダもある」という幻想

企業で働く半数の人がムダを実感

さて、皆さんは自社や自身の業務に「ムダ」を感じた経験があるだろうか。
程度の差はあれ、多くの人が「ある」と思う。
リクルートワークス研究所が発表した「企業のムダ調査」(2023)では、就業者の56.6%、組織長の72.6%、経営者・役員の69.5%がそれぞれ、自身や自組織、自社に「ムダな業務がある」と回答した。
調査を担当した同所研究員の武藤久美子氏によれば、「業務にムダがどれほどあるのか、また具体的にどんなムダがあるのかは、あまり深掘りされてこなかった」。
それもそのはず、自身の仕事のムダを認めるのは勇気がいるうえ、他人から指摘をされるのも耳が痛いものだからだ。
そこで調査チームは、企業へのヒアリング内容などをベースに、「よくあるムダ業務」を27項目設定。そのうえで、自社、自組織、自分の業務に、該当するムダ業務が存在するかを、回答者に尋ねた。
「27項目ですべてのムダを表現できてはいないでしょうが、まずは具体的にムダの形を提示し、共通の『ビジョン』を持ってもらう。その上で、自身の仕事のムダに思い当たってもらうことが大切だと考えました」(武藤氏)
では、具体的にどんなムダ業務が存在するのだろうか。就業者が選んだ「自分の業務のムダ」のTOP10を見ていこう。
※「業務のムダ」リストのうち、多くの人が5段階中5(「とてもよくある・多い」)と4を選んだ項目から算出。

「ムダ業務」ランキングTOP10