[ワシントン19日 ロイター] - バイデン米大統領は主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、ウクライナのパイロットをF16戦闘機で訓練するための同盟国との共同作業を支援すると表明した。米政府当局者が明らかにした。ロシアの攻撃に対する防空力の強化に向け、ウクライナは重要な支持を得たことになる。

当局者によると、訓練は欧州で行われ、完了までに数カ月かかる。訓練はF16を含む第4世代戦闘機で実施され、向こう数週間以内に開始したいとした。米当局筋は、訓練と機体の引き渡しには少なくとも1年半かかると見積もっている。

当局者は「これから数カ月にわたり訓練が行われていくが、戦闘機を供与する時期のほか、供与する機数などについて、この取り組みに参加している国が決定していく」と述べた。

当局者はどの国が参加するかは明らかにしなかったが、英国のスナク首相は、オランダ、ベルギー、デンマークと協力し「ウクライナが必要な戦闘航空能力を得られるようにする」と述べた。このほか、デンマークも訓練を支援する用意を表明している。

ウクライナのゼレンスキー大統領は「空軍が大幅に強化される」として歓迎。「広島で開催されている主要7カ国(G7)首脳会議で運用面について協議されると期待している」とツイッターに投稿した。

ゼレンスキー氏はこの日、訪問先のサウジアラビアでアラブ連盟首脳会議で演説し、戦闘の終結に向けた和平案への支持を求めた。この後、G7首脳会議に参加するため、サウジアラビアのジッダからフランス政府機で日本へ向かう。

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