米国株式市場=反落、ホーム・デポの業績見通しや小売売上高受け
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きょうのNY株式市場でダウ平均は300ドル超の大幅反落。
取引開始前に発表になったホーム・デポ<HD>の決算が嫌気されているほか、中国の鉱工業生産が予想を大きく下回ったことも雰囲気を圧迫している模様。
消費関連株やエネルギー株が下げを先導。
ホーム・デポは既存店売上高の減収が予想以上に膨らみ、通期の既存店売上高のガイダンスも下方修正しました。
IT・ハイテク株は堅調に推移し、ナスダックは終盤に下げに転じたものの、プラス圏での推移を続けており、景気の先行き不透明感が根強い中で、FRBの利上げ停止への期待も高まる中、次第に物色の矛先は循環株からIT・ハイテク株へ向かっています。
全体的には様子見が強い相場に変化はないか。
米債務上限問題に関する議論を監視し、中国の景気回復が勢いを失っていることを示すデータと、FOMC委員からの金融政策に関するコメントを比較検討する中、市場は次のきっかけを待っている様子。
市場の警戒感を示すVIX指数は本日は引け間際に上げ幅を伸ばしたものの、低水準での推移が続いており、懸念が多い割には市場は落ち着いた雰囲気となっています。
米株式市場の上昇は5月に入って失速し、投資家は粘り強い高インフレと金利上昇による成長への影響を懸念している模様。
米債務上限問題については、バイデン大統領とマッカーシー下院議長(共和)ら議会指導者らが本日再度会談する予定。
市場では妥協点を見い出せるのではとの楽観的な雰囲気が広がっています。
マッカーシー議長は何も進展がないと強硬姿勢を堅持しているものの、バイデン大統領からは楽観的な発言も聞かれます。
ただ、本日の会談で完全解決とはならず、ぎりぎりまで攻防戦は繰り広げられるでしょうが、市場は比較的楽観的かつ慎重に動向を注視している状況。
なお、本日は4月の米小売売上高が発表になり、ガソリンと自動車を除いたコア指数が予想を上回り、堅調な個人消費を示しましたが、小売売上高はインフレ調整はされていません。
楽観下で若干不安兆しがVIXに反映か。