2023/5/16

【号砲】グーグルがようやく反撃、「検索」がAIで大変化

NewsPicks 編集部 記者
OpenAIがAIチャットボット「ChatGPT」を発表し、世界に衝撃を与えてからまもなく半年が経とうとしている。
今年2月には同社と資本提携するマイクロソフトが、検索エンジン「Bing」を刷新した。
OpenAIの大規模言語モデル「GPT-4」を実装しており、チャット形式の検索や文章の生成が可能になった。
検索エンジンの世界は、長らくグーグルが支配してきた。毎秒約10万回、1日では90億回近く検索され、世界シェアは9割を超える。
新たなBingがグーグル支配の構図を脅かすともいわれてきたが、そのグーグルがいよいよ反撃に乗り出した。
NewsPicksは5月10日、4年ぶりに対面で開催された年次開発者会議「Google I/O」に参加。
新たな大規模言語モデルやジェネラティブ(生成)AIを活用した、検索などの20以上の新サービスが披露された。
Google I/Oの会場風景。世界中からエンジニアが集結した(撮影:中川雅博)
今年2月に発表されたAIチャットボット「Bard(バード)」の改良に、生成AIを活用した新たな検索エンジン。
そしてドキュメントやスプレッドシートでの文章や図表の生成、そしてそれらを支える新言語モデルまで、ここぞとばかりに新たな矢を繰り出した。
グーグル幹部たちが語った言葉から、検索やAIの戦略を読み解いていく。
INDEX
  • AIの新機能が続々
  • 大黒柱の「検索」がAIで進化
  • 「商品を検索する場所」を目指す
  • チャットボット「Bard」が日本語対応
  • 次世代言語モデル「PaLM 2」の真価
  • PaLM 2が新機能を支える
  • 検索、Bard、アシスタントが乱立?