北朝鮮、日本から仮想通貨980億円奪取 世界被害額の3割
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2016年のバングラデシュ銀行へのサイバー攻撃や、日本の暗号資産取引所への攻撃も、北朝鮮のAPT(国家を後ろ盾とするサイバー攻撃グループ)であるラザルスの犯行とされています。
他のAPTと違い、金銭目的で動くことが多く、盗んだ暗号資産をタンブラー やミキサーなどのサービスを使って新しいトークンを手に入れ、足がつかないようにしています。このようなマネーロンダリングができないように、アメリカ政府は、ラザルスが使っているタンブラー事業者に制裁を課しています。
注目のコメント
2017年以降ですから、2018年のコインチェックやザイフのハッキング被害を含んだ額ですよね?あれらの事件を経て、日本の暗号資産交換業は、ホットウォレット(オンラインのリーチャビリティのあるウォレット)に保管できる資産の額を厳しく制限しています。自己資本比率等や内部管理体制といったガバナンス面においても世界でも有数に厳しい水準を維持しており、現状の日本の交換業者が海外事業者と比べセキュリティ対策や、内部管理体制において劣後しているということは無いと思います。
北朝鮮のハッカー集団による「仮想通貨奪取問題」は、今に至る話ではありません。
2023年2月のBCCの記事によれば、これまでの北朝鮮による暗号資産窃取の最多記録は、2021年の4億2900万ドル。とも言われています。
すでに行われているとは思いますが、日本だけでなく、世界全体でどう防ぎ、対策するのか話し合う必要もありそうですね。このままでは、北朝鮮のミサイル強化がどんどん進んでしまいそうです。
最近の事例で言えば、ノルウェー警察は、北朝鮮のハッカー集団が昨年盗んだ暗号資産(仮想通貨)のうち、580万ドル相当を差し押さえたと明らかにしていたりと、日本だけで無く、他国も同じような被害に遭っています。
【ロイター ノルウェー、北朝鮮が盗んだ仮想通貨押収 過去最大の580万ドル】
https://jp.reuters.com/article/fintech-crypto-hack-idJPKBN2UR027
【BCC Japan 北朝鮮系のハッカー集団、暗号資産2200億円を昨年盗む=報告書】
https://www.bbc.com/japanese/64507930