シリア、アラブ連盟復帰 加盟国外相会合で決議
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アラブ連盟の加盟国は22か国。今回の外相会合には13か国が参加し、シリア復帰決議はこの13か国の全会一致で決定されました。
2011年の内戦開始時に2100万人だったシリアの人口は、50万人が戦争で死亡し、550万人が難民として国外に逃れました。
2011年にアラブ連盟がシリアの加盟資格停止を決定したのは、大多数の国がシリアのアサド政権を見限ったからです。つまり、内戦で負けると予想したからです。
しかし、イランとロシア(両方ともアラブ諸国ではありません)を後ろ盾としたアサド政権は、内戦を生きのび、世界有数の麻薬生産の元締めとなって経済的にも命脈を保っています。
2011年から12年間、イラクを占領していた米国の中東でのプレゼンスは弱まり、原油価格調整でサウディアラビアと組むロシアの影響が増しました。
米国が軍事力を行使すればアサド政権を潰すことはできたでしょうが、それをしなかったので、アラブ連盟諸国も、アサド政権の勝ちになると判断しました。
アラブ連盟諸国だけでアサド政権を潰すこともできないので、協調してやっていくしかない、ということになりました。
来週、サウディアラビアで開催されるアラブ連盟首脳会議にアサド大統領が出席し、実質的な勝利宣言の場となります。アラブの結束が高まっているようだ
イランとの関係も改善傾向
問題は、それによるイスラエルの孤立
イスラエルの現政権とバイデン政権との相性も良くないようだから、
今後どのように展開していくものか
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