「私の人生は今、どうすることもできない」31歳で母親を介護…晩婚・晩産で生まれた子どもの苦悩
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「家族のことは家族が責任もって面倒を見るのが当たり前」という意識は多くの人にあり、むしろそれが呪縛となって、結局介護離職に伴う経済的困窮や、慣れない介護を担うことでの精神的ダメージを受け、親子共倒れになる可能性が高くなります。痛ましい介護殺人のニュースなども最近目にします。
それでなくても、未婚化などで高齢の二人の親の介護をまだ未婚の子が見なければならない状態も生まれていますし、今後確実に増えます。
「家族だからといって抱え込まず、誰かに頼るべきだ」「まず行政に相談して」というのはその通りなんですが、もう一方で、その介護を担う人材不足も深刻になりつつあります。経済的に余裕のある層は高額な施設に入居できたり、誰かを雇ったりして頼むことができても、そうでない層は結局「誰も助けてくれなかったじゃないか」となります。
制度はあれどそれを担う人がいないという問題が益々表面化することも事実でしょう。> もし両親が元気だったら私は家を出て、好きになれる人がいたら一緒に暮らしていたと思う
Yahoo!ニュースの同記事のコメント欄が、とても参考になります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0221e06997265959bed5c6e3c0435b3fd3427193認知症の症状や進行スピードは、本当に人それぞれなので「14年前に発症」した時からご本人の離職に至るまでの経緯が記事ではよくわかりません。要介護度の進行時期もよくわからないのですが、「特養は待ちが長い」といっても、要介護3になった段階でとりあえず申し込んで待つことをしなかったのが不思議です。「すぐに入れる施設」が必要だとは思いますが、願っていても叶わないので今できる最善は特養に申し込み、待っている間をどのように凌ぐかということだったと思います。
このような記事でいつも感じるのは、介護大変だ!この先高齢者が増えてもっと大変になる!という内容がほとんどで、その間ケアマネジャーさんや行政からはどのようなアドバイスがあったのかを取材しているところは少ないです。はっきり言うとケアマネジャーさんにも当たり外れがあります。経験値もそれぞれですし、ご本人や介護されるご家族との相性もあります。
この記事のケースでは、14年も介護されていて大変な思いをされている介護者が「特養は待ちが長いし」という認識しかないことが問題じゃないかと思うのですが。
また、晩婚・晩産の子供は若くして親の介護の可能性が上がり大変!という話ですが、親が若い頃の子供は、逆に老老介護のリスクが上がるってことですよね。