アステラス、米創薬ベンチャー買収 8000億円、眼科治療薬開発
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医薬品業界は買収の熱が年々加熱している印象です。
独自に創薬する路線よりも、ベンチャーでうまく行っているシーズを買って開発を進めた方が打率が良く、効率よく医薬品開発できるというのが大きな理由と言われています。
技術開発力を買収によってまかなうという流れができると、コロナなどの大きな波が突然現れたときには、自社で一気に開発を進めるという力が持てなくなるので、大きな課題になります。
年々新薬の価格上昇も続いており、経済力の高い人ほど長生きする時代に進んでいっているように感じます。迫るXtandiのパテントクリフ。後期開発品は予定通り上市できているが(フェゾリネタントの承認はまだだけど)、今回P1の開発品を相当数中止していて、P2が手薄。しかし株価を倍にすると公約済み。
アステラスは定期的にMAを継続してきている。Xtandiの伸びしろがあるうちの次の一手というわけで、想定内かと。
もちろん開発が必ず成功するわけではないが。これは、医療に関して素人からも理解し易い買収です。
近視は東アジアで比率が圧倒的に高く、緑内障、白内障なども、高齢化が進む日本では潜在的には国民病だと言われるくらいです。
しかしながら、眼の疾患は大抵ゆっくり進むので、気がついた時には既にかなり症状が進行している…というのが大半の実態とのことです。
私も、一昨年人間ドックで要検査になり眼科に通っていますが、自覚症状がないので、自分できちんと定期観察の大切さを理解しないと続かない…と認識しました。
今後、パソコンスマホ世代が60代になると、眼科疾患はもっと増えるはず。
高血圧のように、正常値を下げることで患者を増やす訳ではありませんので、納得感が高い買収です。