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米ニューヨーク・タイムズの名物ポッドキャスト「エズラ・クライン・ショー」。ホストのエズラ・クライン記者が、各界の第一人者とビッグイシューについてじっくり語り合う。(毎週日曜掲載)
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そもそも中国は1949年の建国以来、エンジンがかかるどころか、大躍進や文化大革命で、全力でバックしては壁に激突するようなことを繰り返していました。
改革開放でエンジンがかかったのは、建国から40年後でした。
しかし、40年かかかっても、数千万人が死んでも、中国では誤差の範囲です。数年後の次の選挙で負けて政権交代されてしまう、といったことを恐れることもありません。
10年や20年間、政府が金を注いでも国産半導体が最先端にはならず国際競争力も無い、というのも、問題ではありません。
数世代かけてやればいいことです。
30年前なら、中国の製造業にできるのはせいぜい日本の下請けだ、と多くの日本人が思っていたでしょう。
今では、鉄鋼やスマートフォンはもちろんのこと、自動車の輸出台数でも抜かれようとしています(2022年だと、日本は320万台、中国は310万台)。
日本人も米国人も、30年後を考える人はほとんどいません。
半導体も航空機産業も、あと10年すれば世界トップになっている可能性はあります。
それでは、中国は何十年も時間をかければ必ず勝つのかというと、そんなことはありません。
粘り強さは非常に大きな強みですが、負ける時は負けます。
中国の歴史は、モンゴル人にやられ、女真族にやられ、英国人にやられ、日本人にやられ、という敗北の繰り返しです。
ただ、重要なのは、敗北から100年~200年後には逆転していることです。
人口問題では、現状だと、日本は間違いなく負け、中国も危ない、米国が移民を取り込むことで1番優勢です。
しかし、恐ろしい力技で逆転してしまうことが1番できそうなのは、中国です。
また、私は米中関係の悪化によって影響を受ける国として、「日本」が最もスタンスを取りずらい国だと思っています。日米関係を優先させなければならないものの、中国を裏切ってしまえばビジネス国としてのつながりを失ってしまうし、安全保障面での危険も伴ってしまう。
日米中の3国関係を良好にしていく方法を見つける必要がありますが、それがうまく行かないのが難しい所ですね。
まれに見ない読み応えのある記事です。