ソニーGの23年3月期、一転営業増益に 音楽がけん引
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『一転』という言葉は『がらりと状況がかわること』を言います。ではソニーの営業利益が第三四半期発表時点からどれだけ変わっているでしょうか?
(予想) 営業利益 1兆1800億円(前年比マイナス1.9%)
(結果) 営業利益 1兆2082億円(前年比プラス 0.5%)
また売上もほぼ予想通りです。なのでほぼ予想通りの着地かと。それを一転増益って表現してしまうあたり残念だと思う。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/22q3_sony.pdf
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/22q4_sony.pdf
またタイトルには『音楽がけん引』となっているが、無理にタイトル用に1つ選んだ感がある。なぜなら営業利益に占める音楽事業の比率は約21.8%< 2631億円/1兆2082億円> でしかなく、ソニーGはゲームも半導体もエンターテイメントも音楽事業に近いくらいの利益をあげていてバランスが良い(決算資料P8参照)
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/22q4_sonypre.pdf
だが日経新聞を読んだ素直な読者は『そーかソニーは音楽事業が好調だから減益予定が一転して利益が出たんだ』というイメージを持ってしまう・・・。世界最大級のアニメ専業DTCであるCrunchyrollの有料会員数も1070万人に達した
2年前500万だったはずが増え方がエグい!
ついに動画配信で他メディアコングロマリットに遅れをとっていたソニーがアニメの力で1000万の大台に乗せてきた
インドの成長といい期待高まる音楽事業の増益要因の1つである訴訟の和解金57億ってなんでしょう…。MJの訴訟は被告側だったはずですが、他に何かあったか浮かばないです。
今期の減収減益予想は、金融セグメントの影響が大きそうですね。IFRS第17号の適用に伴って、生保の保険料収入の計上が大きく変わるのと、前期計上された一過性利益が今期は見込めないといったところのようです。
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