中国で「稼げなくなった」化粧品メーカーの大誤算
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私は、以前上海に住んでいた時に日本企業のマーケティング支援を行っておりましたが、
・「日本ブランドだから売れるでしょう」という驕りがあったり
・「中国のことはよくわからないから」と代理店に多くを任せっぱなしにしたり
・「日本本社がこう言っているから」「日本ではこう売っているから」と現地の事情を汲まないやり方になってしまったり
という日本企業さんもいらっしゃるように感じました。
(個々の社員さんの努力が足りないというより、意思決定系統などに関わる組織的な問題だと感じています)
記事内では「根本的な問題は、中国人消費者の理解が十分にできていないこと。インフルエンサーや芸能人に拡販を一任したままでは、値引きを要求され続けジリ貧になるだけだ」という専門家の言葉が紹介されています。
もちろん売れなくなった理由をそのことだけに求めることはできないとは思いますが、肌感覚としては、その側面はあるように感じました。今まで中国に進出していた韓国や日本の化粧品メーカーが中国政府による化粧品の成分開示義務の強化により、頭を抱えている状況です。これからますます中国政府はmade in chinaの自国商品を推していくようなので、輸入品への規制は強まると思います。
中国は14億人を抱える大きなマーケットである一方、その昔の日本と同様に「うまく真似る」能力を身につけています。
良いものだから売れる。ではない流れが2018年あたりから出てきています。
その頃からそこそこ品質の良い中国製品が溢れ、そのあたりを購買する人たちが増えました。
スマホも、アパレルも、自動車も、そして化粧品も・・・
中国国内の方が「中国製品は使えない」から「中国製品が良い」という認識に変わってきていることも背景にあると感じてます。