つみたてNISAの平均積立額は2.3万 新NISAでの予定は? 「年収格差」が明らかに
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NISAの拡充という政策はポジティブに評価してよいでしょう。本記事は、「つみたて投資枠」に焦点を当てているので、そちらで議論を進めると、年金は今後、目減りすることが予測される中、長期投資による資産形成を促すというのは自然な流れでしょう。
課題は金融教育です。この記事からは、投資・資産運用をしていない人の割合が示されていませんが、投資に対する意識は二分されており、その要因は知識量ではないかと推測します。高校では金融教育が必須化され、若年層から知識が浸透していくと思われますが、既に社会人になっている層に対する教育が課題だと考えます。つみたてNISAの平均毎月積立額は1.4万円程度なので、こちらのアンケートはそれより投資額が多い人が回答しているイメージです。新NISAで投資額を増額すると回答する人の多くがつみたてNISAは年間上限40万円まで投資していて、もしかすると特定口座で更に投資しているのかもしれませんね。そうなると特定口座の持分を売却して、新NISAで再投資することになりそうです。注目すべきは、現在投資をしていない人達で、利用したいと回答した人が45%、わからないと回答した人が37%いること。投資のやり方を学ぶ機会が増えたら、投資を始める人が沢山いそうですね。
先日放送したNHK Eテレ「今日から楽しむ金育」のダイジェストがNHKラーニングで見れますので、ご興味ある方は是非。私のYouTubeでも番組の復習動画をあげてます。
https://www2.nhk.or.jp/learning/video/?das_id=D0024010569_00000本調査では「資産運用やつみたてNISAを利用していない人」の新NISAの利用意向が45%もあるので、来年の制度開始に向けて実際の行動がどうなっていくのかには注目しています。一方で、私たちのチームでX・Y・Z世代 1200名に実施した調査(2023.3月)では、新NISA制度が改正されることを知らないという割合が全体で36%もありました。
これからメディアや金融機関を中心に盛り上がっていくのでしょうが、金融リテラシーの向上や仕組みそのものを分かり易く伝えていくことが将来に禍根を残さないための喫緊の課題です。