「農的関係人口」が集落補完 農水省、基本法見直しで提起
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「多様な担い手」とか「半農半X」というのが公になっていって法にも書かれるのはとっても良いことですね。
国や行政ができることはこうやって法律や制度を整えてくれることだと思うので、それはどんどんやっていただきたいですが、結局最後肝心なのはそこに住む農家さんや漁師さんが「本気で人を受け入れる気があるか」です。
漁業の担い手についてうちの団体でも色々やらせてもらっていますし、大学院の研究テーマとしても過去の論文など調べていますが、ざっくり言うと「地元側でよそからくる人を受け入れようとするプランや気持ちがなかった」というのでやめちゃう人が結構いそうです。
ご先祖様が守ってきてくれた土地や資源を守ろうという気持ちはめっちゃくちゃ大事。これまでよそ者を受け入れて失敗したこともあるでしょう。
でも、本気で農村や漁村と関わろうとする人たちのことを信じて、そして投げっぱなしではなく自分達もきちんとバトンを渡す努力をして、相思相愛になってはじめて「接続」ですし、「持続可能な農村漁村のプランづくり」だと思います。
人と人の接続って楽じゃないですよねー。
ワンタッチでカチっとはいかない。
でもめっちゃ大事。東北食べる通信創業、産直ECで知られるポケットマルシェの高橋博之さんが「都市を農村をかき混ぜる」
ということでずっと提唱してきたことが、政府お墨付きのキーワードとなったというところでしょうか。
関係性といってもグラデーションはさまざまで、ほとんどの都市住民は「いいところどり」の消費者でしょう。
ふるさと納税でお得なプランをどれだけ出せるのかみたいなことと基本的には同じと思います。
そもそも関係性を濃くしようとするとあまり多くの人にはリーチできない。
都市が農村を消費する構造をより個人レベルに落とし込んだ形となりそうです。(別に皮肉ではなく)
地域おこし協力隊や農泊などの成果を長い目でどのように評価しているのかは気になります。農村と都市を接続していくことは必須であり、半農半Xが法に記載されることは非常にいいことだと思います。ただ地域は違えど人口減少と後継者不足といった課題は同じ。交流人口確保競争が過熱化し、地域間で格差が生まれないように気を付ける必要があると思います。
また受け入れる側の体制やwelcomeな雰囲気を醸成することも欠かせないです。
ちなみに私も引っ越し先の庭で畑を始めました。初めて野菜を自分で一から育てるのですが、すでに農機具をかしていただいたり、地域住民の方々にお世話になっています。