ファースト・リパブリック、最大13兆円の資産売却検討-関係者
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この記事にあるように『大手米銀を含む潜在的買い手は、市場価格を上回る額で資産を購入するインセンティブとして、ワラントか優先株を受け取る可能性がある』という部分が重要だと感じます。なぜならば、債券は通常、満期まで保有できれば元本が返ってきます。満期まで保有できれば問題はそこまでないのですが。今回のように満期よりも先に売却すると債券価格が下落して「含み損」が生じている場合は「損を確定する」行為になります。そのほか、融資債権などの資産売却を検討しているわけですが「含み損」が出ている可能性があるものを、少しでも高い値段で買い取ってくれるならファースト・リパブリックのバランスシートへのダメージを少しでも和らげることになるでしょう。
https://us.kabutan.jp/stocks/FRC/chart
米地銀のファースト・リパブリック<FRC>が前日引け後に決算を発表し、大幅安となったことで米株市場全体を圧迫。
預金が想定以上に減少していたことが明らかとなり、同銀は全業員の20-25%の人員削減を計画していることも明らかにしてます。
4月に入って21日までの預金が1.7%減少しています。
同銀はより広範な救済計画の一環として、500億-1000億ドルの長期証券および住宅ローン債権の売却を検討していると伝わりました。
売却すれば、資産と負債のミスマッチを縮小させることができるとの事。市場では米銀システムへの不安を呼び起こすニュースと捉え、市場も敏感に反応したようで、一時50%安まで急落。
〜不安再燃金融機関は保有資産が含み損を抱えている時に資金流出が起きると、払い出す現金必要→保有資産売却→含み損強制実現となってしまうのでつらい。市場は同じような金融機関はないか探すので、この流れは連鎖しやすいのも注意。svbからの流れで、株式市場はしばらく落ち着かないかもしれませんね。
svbの破綻については、動画で解説してます。
シリコンバレーバンク(svb)の破綻について解説しました
https://youtu.be/QTCHvgVzsYQ