スーダンの邦人退避へ 自衛隊輸送機が周辺国ジブチに到着
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(追記)スーダン上空を複数の米軍の特殊作戦機(MC-130、対空レーダーを無効化するためでしょう)が飛び出したので、米軍による救出作戦が始まります。
昨晩(日本時間)、米軍は救出作戦を実行する予定でした。
現地ではすでに米国人の死者も出ているし、遅らせるほど犠牲者が増えます。
スーダン内戦の一方の当事者であるスーダン国軍が、「米国、英国、中国、フランスの国民は国外脱出を保障する」と言った、というのもありました。
しかし、昨晩(日本時間午後11時くらい)、首都ハルトゥームの国際空港では相変わらず激戦で、大規模な爆発が起きており、米軍の救出作戦は中止になりました。
スーダンの軍閥の保障くらい当てにならないものはありません。
遅れても自国民の死傷者が増える可能性が増えるだけです。
英軍は、この状況でも救出作戦を始めるつもりです。
これに先立ち、サウディアラビアは、158人の救出に成功しています。
ポート・スーダンまで出て船でサウディアラビアに向かったので、陸路でしょう。
スーダンの軍閥勢力の協力なしにはできないことです。
スーダンの軍閥勢力の最優先順位がサウディアラビアである、ということでしょう。
もし内戦が終結してもとにかく金がいりますから、最大の金主となるのはサウディアラビアです。内戦で負けた側は、サウディアラビアが最有力の亡命先です。
この優先順位は無理からぬことです。サウジがポートスーダンから海路で自国民を退避させたのに続き、ヨルダンも同様のルートで退避を開始する、とロイターが報じています。また22日にハンガリー政府も自国民14名と外国人48人を海路で退避させたと発表しています。
一方米政府はハルツームからポートスーダンまでの陸路移動が危険だとして、大使館としてアレンジはできないと発表しているようです。
ハルツームからの脱出にこだわらず、状況に応じて臨機応変に計画を修正しながら決断・実行する能力が問われてくると思います。派遣隊は優秀な隊員を選んで派遣しているだろうけど、紛争に巻き込まれることなく、無事に任務を終えて帰国することを祈りたい。邦人退避事案では最も退避者数の多いオペレーションになりそう。