北朝鮮衛星で破壊準備命令 防衛相、日本領域落下に備え
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防衛大臣による破壊措置準備命令は、2009年以来、繰り返し発令されています(少なくとも4回。命令書が非公開の場合もあるので、何回発令されたかは不明)。
2016年からは「常時発令」状態になり、日本の国土に落下しそうな場合は撃墜することになっています。
そして、実際に破壊されたことは1度もありません。
自衛隊法82条3項では、
防衛大臣は、「内閣総理大臣の承認を得て、自衛隊の部隊に対し、我が国に向けて現に飛来する弾道ミサイル等を我が国領域又は公海(海洋法に関する国際連合条約に規定する排他的経済水域を含む。)の上空において破壊する措置をとるべき旨を命ずることができる」
とありますが、「我が国に向けて」飛来すると判断されれば、撃墜が試みられるでしょう。
具体的には、おそらく、日本の領土の陸地に落下すると判断された場合でしょう。
北朝鮮は、計算ずくでミサイル実験をやっているので、これまで日本の領土や領海内に落下したことはありません。
日本には何をやっても軍事力で報復されることはないでしょうが、米軍が来るとまずいので、それは起こらない範囲で計算してやっています。
日本列島の上空を飛び越えることや、排他的経済水域に落下することはあります。「衛星と称した飛翔体を打ち上げる可能性がある。」
→まあ、衛星は衛星なんじゃ?笑
解説すると。
朝鮮半島から衛星を打ち上げると、東打ちしても南打ちしてもまっすぐ飛ばすと日本列島を横切ってしまいます。
まともな国(つまり韓国)はもちろんそんな危険なことはせず、軌道をカクカク曲げてロケットが失敗しても必ず海に落ちるように配慮してくれます。
まともじゃない国(北朝鮮)は遠慮のかけらもなく日本の上を飛ばしてきます。
というわけで、万が一ロケットが失敗して日本に墜落しそうな場合のPAC3、ということですね。軍事的挑発とかそんなんじゃなく、純粋に日本の安全のために必要な行為。
むしろ防衛省としては、北朝鮮からのミサイル迎撃のための、訓練とデータ収取の絶好の機会を与えてくれるわけです。
ただ、今回は衛星なのでロフテッド軌道じゃないですね。普通の横打ち軌道です。もし万が一、ICBMでロフテッド軌道で日本を攻撃したら、PAC3で迎撃できるのかな?