【知られざる】社員がパーパスを持つ、本当のメリット
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損保ジャパン社はとくにジョブ型雇用の推進に積極的ですよね。日経の記者さんも注目されていました。その取組がパーパス経営とどのようにつながっているかがよく分かる記事でした。
ただ唯一気になった点が一つだけ。質問の流れで使ってしまったと思うのですが、専門人材を「傭兵」と表現するあたり、まだまだメンバーシップ型雇用の意識が根強いのかなぁと感じてしまいました。一つの会社にとどまることなく、複数の会社でキャリアを築いていくことが当たり前になる世の中において、雇用形態に関わらずPJを成功させるチーム組成がこれからの時代必要になるはずです。「傭兵」とは金銭を利として雇われる方のことを指しますが、「傭兵」もまたひとりの個であり、文中にある通り「パーパスは、誰にでもある」のではないでしょうか。経営戦略と人材戦略は連動します。ここに連動性や一貫性がない企業は、将来的に大きく成長していくことはないと思います。事業のやり方や求められるサービスレベルが変われば、それに合わせて人材の活かし方や寄り添い方も変わっていくのは自然なこと。
頭では理解していても実際に組織文化ごと変えようとするのは決して簡単なことではないですね。会社とは、自己実現のためのツール──
前職時代のある時、そのように思った日がありました。そして、自分のモチベーションとエンゲージメントが「爆増」した記憶があります。
ツールと位置づけると、会社を卑下しているように思われるかもしれません。実際にはそうではありません。
その会社に貢献することを第一目的にするのではなく、
お客さんに何かしらの価値を提供する、同時に自分のキャリアのプラスになる、
と考えると、実は長期的にその会社の信頼やブランドを含めて貢献することになる、
自分のキャリアにプラスになるなら、会社の短期的な評価を無視してでもモチベーション高く仕事に取り組めるようになる
このように、「いいこと尽くし」でした。
ただし、「道具は人を選ぶ」との格言もあります。自分の実力が伴っていないと、そのツール(会社)に所属してもパフォーマンスを発揮できない=その会社に所属する資格がない
こうした良き緊張関係も生まれます。
ちなみに、日立製作所の元会長の中西さんにインタビューした際、「会社とは、自分だけではできない『でかいこと』を他人の金を使ってできる『場』」と明言していたのも、印象的でした。