(ブルームバーグ): セガサミーホールディングスは17日、モバイルゲーム「アングリーバード」を手掛けるフィンランドのロビオ・エンターテインメントを1037億円で買収することを取締役会で決議し、ロビオとの間で最終契約を結んだと発表した。

セガサミHはロビオに株式公開買い付けを実施し、株式とストックオプションの総数を1株当たり9.25ユーロ、1ストックオプション当たり1.48ユーロで買収する。5月8日前後に公開買い付けを開始し、7月3日前後に終了するとしている。ロビオの発行済み株式総数と議決権比率の90%超を取得した場合、完全子会社化の手続きを実行する。

同社はロビオ買収の目的について、運営型モバイルゲームの開発能力や強力なグローバルIP(知的財産)を獲得することで既存の事業基盤とのシナジーを創出し、グローバルゲーム市場における成長を加速するためだと説明した。

同社は今回の買収が友好的なもので、ロビオの取締役会も賛同表明していると明らかにした。ロビオの議決権の49.1%を保有する複数の株主からは公開買い付けへの応募に同意を得たとしている。

セガサミHによるロビオ買収については、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が合意に近づいていると先に報道していた。WSJは買収金額を10億ドル(約1340億円)としていた。

セガサミHの株価は17日、報道を受けて一時6.1%安の2500円まで下落。終値は4.2%安の2552円だった。

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