中国とブラジル、半導体協力で作業部会 首脳会談で合意
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ブラジルのルラ大統領はもともと左派政党出身であり、政策は労働組合重視であり、貧困撲滅を提唱し、アメリカ主導の国際関係には不満を抱いていた政治家。アメリカ主導の国際社会に反発する中国との協調に死角はない。どんどん進む。
ルラ大統領に変わってから、アメリカ寄りから中国寄りに動いている。
ボルソナル派からの反発は高まるでしょうね。
ちなみにルラ大統領、前回大統領に就任した当時は貧困層向けの施策も当たり、前半は良い動きだったと思いますが、その後は汚職で有罪判決が出たり、有罪判決が撤回されてまた大統領になったり、めちゃくちゃだな・・・と、個人的には不信感の方が強めです。>>中国とブラジルについて、あまり知識がないのでブラジルと中国が協力しようとするのかピンと来ていません。BRICSとかの流れなのでしょうか。
野良ピッカーでよろしければ回答します。
中国とブラジルの接近には大きく分けて2つの側面があります。
1)貿易・投資関係:2000年までは軽工業品(おもちゃとか繊維製品とか)を巡り、中・ブ間は通商摩擦(セーフガード)案件が多かったのですが、21世紀に入り、中国の内需の急成長で両国の貿易は、競合関係から補完関係に変わりました。
つまり、中国が自国生産で間に合わない資源(鉄鉱石、大豆、肉など)の世界屈指の輸出余力を持つブラジルの重要性が増したのです。その後の中・ブ貿易は急拡大し、今やブラジルの主要輸出産品(鉱物、農産物)の上得意は、圧倒的に中国に変わってしまったのです。
直接投資についても2010年代以降は、中国企業によるインフラ部門(発電、配電や物流など)の投資が目立つようになり、最近はモノづくり部門の投資案件も増えてます。
2)政治面:今年から就任したルーラ大統領はもともと労組たたき上げです。基本的に左派で中国に親近感持ってます。それと、強いもの(経営者)に抵抗し、弱いもの(労働者)に寄り添う姿勢で貧困層中心に人気を維持してましたのでそれを政治に応用している感じもあります。2003年に1回目の政権につくと、強いもの(米国、EU)に対する交渉力を増すために、中国、ロシア、アフリカ諸国などと連携強めていました。異様な外遊の数でした。似たような農産物を生産・輸出している欧米への発言力を高めることが背景の一つにありました(米国主導の米州自由貿易圏も交渉中でしたし、WTOの場で欧州とも争ってました)。
なお、基本的にブラジル外交は1980年代後半以降、「あまり目立たず、敵も味方も作らない」という等距離外交が主流です。それが輸出産品構成などもろもろふまえると国益に即していたからです。むしろ、昨年までのボルソナーロ大統領の米国寄りの姿勢(というかトランプ寄り)が異質だったという見方もできるかもしれません。現政権の外交チームは等距離外交を標ぼうする方々が中心になってますので、再度中国に接近することは予想されてました。
(字数制限があるので舌足らずな解決となったことご勘弁下さい)
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