「意識高い系」資本主義が「賃金UP」を抑えている訳
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注目のコメント
Wokeという単語、私も社内の英語ネイティブメンバーから最近習ったばかりなのですが、urban dictionary によると
「社会問題に対する自分の関心の程を誇張している状態」
(The act of being pretentious about how much you care about social issue)とあります。
日本語の「意識高い系」というのは、どちらかというと、「意識高くない系」(?) の人たちが、社会問題などに意見を強く持つ人たちを冷ややかに揶揄する言葉に思いますが、wokeも同じような側面がありつつ、もう少しその人の行動と本心のギャップを明らかにした上でその矛盾を皮肉るみたいなニュアンスがありそうな気がします。
その意味で今の富豪たちは多額の寄付をしたりして社会問題に関心があるふりをしながら、本来はそういったことに責任を持つべき政府に対しては非協力的(=税金を納めようとしない)という矛盾をwokeと表現しているのかと。確かに富豪の人たちが払うべき税金をちゃんと払って、その税金をうまく政府があるべき社会問題解決に使っていたら、富豪がそもそも寄付をしてスーパーヒーローになる必要はないですよね。woke capitalismという表現がとてもわかりやすいなーと思いました。
ご参考: https://theconversation.com/where-woke-came-from-and-why-marketers-should-think-twice-before-jumping-on-the-social-activism-bandwagon-122713興味深い記事でした。
そして、David Hoさんのコメントを読んで、確かにESGなんてその典型だなと。
富裕者層や企業による意識高い系の行動(寄付とか)には、純粋に「役立ちたい」という思いがあることを否定できるものではありませんが、その一方で、それは確実に「それによって自分も得をする(損をしない)」という前提があっての行動ということは、ニュースや物事を見る/読むうえで、心に留めておきたいものです。
「結局、誰得の話なのか」
「それによって問題の本質を隠蔽し先延ばしに利用されていないか」