【転換】世界で批判される、「日本の捕鯨」が反撃の一手
- 大阪の料亭に集められた…
- 「食べる」ことが責任
- 商業捕鯨を再開して5年
- 発想の転換。「クジラ自販機」まで
- 「ずっとバッシングを受けてきた」
- 「炎上」も覚悟しないと…
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人の考えを変えよう、というのはほぼ無理だし、やめておいた方がいいです。
「食べてもらえばわかる」などと、そんな簡単に人の考えを変えられるものではないし、安直で、悪手です。
記事全体も、この「一手」(試食イベント)を主催したJTBと捕鯨業者への、英国的な皮肉を漂わせた書きぶりになっています。元の記事のタイトルは、「インフルエンサーたちが招待されて行ったら、そこにはクジラ肉のメニューが」です。
>「なお、今回のイベントの取材にあたり、筆者も主催者側からクジラ料理と飲み物を勧められたが、お断りさせていただいた。」
英国人だからまだ皮肉のネタとして取り上げてくれていますが、米国人やカナダ人は試食会に呼ばれても来てもいません。
タイ人は、自分たちは何でも食べるから、とパクパク食べてくれていますが。
韓国のイヌ肉料理の業者が、米国や英国、オーストラリアのメディアを招待して試食会のイベントを開いても、やはり出席を断られるか、皮肉のネタとして取り上げられるかするでしょう。
説明すればわかってもらえるとか、食べてもらえばわかる、とか、そんなことは起きません。
意見が違う人と付き合い続けなければならない、ということを受け入れるのが、グローバル化した世界で求められることです。そして、それは単なる意見の違いという以上に、宗教や世界観の違いでもある場合も多いです。
人の意見を変えることはできない以上、必要なことは、あなたと私の意見は違うが、あなたの意見を無理矢理変えようなどとは思わないし、お互いの利益を侵害しないようにしよう、と確認し合うことです。
話し合いで可能なのはそこまでです。相互理解など、本当のところ、圧倒的大多数の人間はしたくありません。
しかる後に、(もしそれがどうしても続けなければいけないほどの価値や文化などであれば)あなたたちにどう思われようが、私はこれを続ける、しかし、これはあなたたちや他の人間の利益を侵害するものではない、という自分たちの主張を明確に示しておくことです。
塩崎さんに100%同感。食べるだけで考えが変わるくらいなら捕鯨問題なんてそもそも起きていません。人間がそんなに柔軟なら戦争だって起きるはずないでしょう。
人間の価値観というのはそう簡単に変わらないものだし、ましてやそれが多数の人間の集団によって共有される価値観ならなおさらです。
皆さんは鯨肉を食べたことありますか?
国内の鯨肉消費量は1960年代を境に右肩下がりになっています。
現に、私も今まで食べる機会がありませんでした。
食文化というのはその国・地域の歴史や地理から生まれる特有のもので、「外」からは理解できないことも多くあると思います。日本人が理解されないこともあるし、逆もまた然りです。
「今まで歴史的に食べてきた」「牛や豚は良くて鯨はなぜダメなのか」という議論ではなく、記事にあるような「鯨を獲らなければそれはそれで生態系に影響が出る」など科学的な見地から議論しないと、こういった類の話は収束しないと思いました。
みんな育ってきた環境で価値観を得ることが多いので、その物差しだけではこの世の全てを理解できる訳ありません。
こういう時に大事になるのが「科学的な視点」なんだなあ…と記事を編集しながら納得しました。
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