私立大の新設を抑制へ、少子化で「定員割れ」相次ぎ…学生確保の見通しを厳格に審査
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学生保護の観点から、退場を促進するのではなく、参入を抑制する方向に進みがちなのは理解できるのですが、やはりそれではイノベーションは起きない。
早慶よりも評価される未来の私立大学がこれから生まれてくるかもしれないのを妨げるのは果たして良いのか。
学生保護のセーフティネットを整備しながら、新陳代謝を促進する考え方の方が未来の教育として良いのではないかと思います。
注目のコメント
少子化なので、学生を確保するのが難しい。一方で長寿化が進んでいるので、社会人のリスキリングのニーズが高まっている。社会人の学び直しや研究の場を提供することに、大学が業態転換することが必要ですね。
抑制に賛成です。
私立大学における研究費、学習環境整備や維持費の大部分は学生の授業料に依存していると聞いたことがあります。
つまり入学する学生数が減ると、大学の研究力が落ちます。
そうなると、研究に集中すべき教授や研究者たちが高校などへ直接出向き、学生集めなど研究者がすべきでない業務も任されるようになり、研究に集中できなくなる可能性があります。完全に悪循環です。
大学とは教育機関でもありますが、研究機関です。
大学とは何か、再考すべき時だと思います。
この大学再考に関しては、吉見俊哉氏の本が非常に参考になります。
(2011)大学とは何か、岩波新書
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%90%89%E8%A6%8B-%E4%BF%8A%E5%93%89/dp/400431318X/ref=asc_df_400431318X/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=295653468619&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=11542699073371811499&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=m&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009607&hvtargid=pla-526886025023&psc=1&th=1&psc=1
(2021)大学は何処へ 未来への設計、岩波新書
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AF%E4%BD%95%E5%87%A6%E3%81%B8-%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A8%AD%E8%A8%88-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%96%B0%E8%B5%A4%E7%89%88-1874/dp/4004318742定員割れしているのは、大都市圏よりも地方が圧倒的に多いです。
特に定員割れが著しいのは、
・福祉関係の大学(地方の介護人材確保目的)
・音大
・女子大
です。
地方で、大学が期待されているのは、
・地価の維持(アパート、下宿収入を含む)
・人材の供給(留学生、アルバイトを含む)
です。
地方の大学が消滅すると、これらが一挙に維持できなくなるので、多くの地方自治体は、地方の私立大学の経営が成り立たなくなりそうになると、公立化して維持しています。~市立大学とかが増えました。
その是非は議論のあるところでしょうが、地方自治体が維持できる期間は限られるでしょう。
そもそも地方の私立大学は、平成時代に「地域振興」のために地方自治体が補助金を付けて新設されたところが多いです。それらが、早くも経営状態が悪化しています。
したがって、「私立大学の新設抑制」は、地方の私立大学の公立化、もしくは廃業につながります。
東京の私立大学は、音大、芸術大や女子大でなければ、まず経営破綻はしません。